かたすみ に
前回から一年、ここにまた宮武さんの作品が広がります。
木を削り、粘土を重ね、再び削る。その工程を経て生まれるかたちは、多くを語らず静か
にそこに在ります。宮武さんの作品を前にすると気持ちがふと緩み澄んだ空気に包まれる
ような感覚を覚えます。見る者の心に穏やかな余白を生み出しているからなのでしょうか。
欠けや歪みを含んだ存在が、人の心に静けさをもたらすことがあります。宮武さんの彫像
は、特定の象徴や物語に回収されることなく、距離を保ったままそこに在り続けているも
の。その中に、人の内側に重なり合うさまざまな感覚や記憶が、淡く浮かび上がってくる
のかもしれません。
本展では、一年前の展示の流れを汲みながら、新たに手を加えられた作品を含め、多数の
木彫作品が並びます。部屋の片隅で、ふと視線を受け止めるような存在たちとの出会いを
お楽しみいただけましたら幸いです。
会期中は小部屋を喫茶の場としてオープンします。宮武さんの作品を展示した小部屋でゆ
っくり過ごしていただけるように。少しだけ、部屋の片隅に置いた作品と共にする時間を
楽しんでいただけたら幸いです。
喫茶室は予約制。こちらの〈予約フォーム〉にて、ご予約お待ちしております。
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宮武史郎展
「かたすみ に」
2026年1月24日(土)~2月1日(日)
13:00 - 18:00 会期中無休
30日(金)・31日(土)|21:00まで
在廊日|24日(土)
|宮武史郎|
香川県出身、名古屋市在住。
人形劇団に在籍しながら、自分の手元に漂泊してきたモノと対話し、
何かを表すことをしている。
